医療は医師や病院が与えるものから、患者が選ぶ時代に変わりました。看護師は現場では医療サービスを提供するスタッフとして、患者の満足度を向上させるために努力することが求められています。
看護師がビジネスマナーを習得するメリットは、現場で負う責任を果たすことに直結することです。患者は色々なサービスを利用するのに慣れていて、ビジネスマナーに則った対応を受けられて当然という認識を持っています。裏を返せば、看護師が現場で一定水準以上の医療サービスを提供するためには、ビジネスマナーができていれば良いと言うことが可能です。
そのため、医療施設では積極的にビジネスマナー研修への参加を促していることも多くなりました。看護師にとってはビジネスマナーに則って患者に対応できることがスタート地点です。最低限の責任を果たせる水準のスキルが身に付いただけなので、患者の満足度を向上させるためにはまだ努力が必要になります。
ビジネスマナーによって対応力の基盤を作った上で、個別化を意識した看護に取り組むことが大切です。ビジネスマナーは均質化されていて、誰もがそれなりに納得できる対応をルール化したものとも言えます。
患者は自分のための医療サービスを求めているため、看護師はさらにもう一歩踏み込んで個別化を重視することが必要なのです。患者からの満足度を一層高めていくことができる方法なので、ビジネスマナーを習得しただけで満足しないようにしましょう。